第421話秩父・岳集落跡編vol④『聞き込みバタフライエフェクト』十二社神社&地元の方との会話
『いきなり廃屋満タンっすよ女帝!ニヤリ☆』
そう、旧浦山小学校跡の脇から小道を登っていた私たちの前に現れたのはーーー
人気の無い家屋達だったのです。
『そうは言ってもさーくまっち~、まだ人が住んで・・・ないかこりゃ^^; 二階の窓が吹きさらし状態だもんね。たはは^^;』
せっかくなので道から反れて近寄ることにしましたっす。
・・・どう見ても住んでるとは思えない。
日向の集落もまた、過疎化が顕著のようでした。
キャンプ施設みたいな場所を通り過ぎると、本道から反れた高台にまたもや廃屋群を発見です。
『ここが、女帝が仰ってた岳集落なんでしょうかね?ニヤリ☆』
どうなんだろ?
時間にしたら、うわごう道を歩き始めてものの十数分だったし、リサーチ不足で分からない。
こんなに近いものなのかと疑問をもった私たちは、その廃屋群に向うことにしたのです。
坂を登りきるとまた別の道らしくない道沿いに2~3棟の廃屋が顔を覗かせていましたっす。
・・・ここっぽいかな?
私はカメラを構えようと首からぶら下げてるデジカメを目線に持ってこようとしたときに、
廃墟らしき家のそばで『何かが動いている』のに気づき、
胸の辺りで動きを止めたのでした。
『人がいるっす!キリリ☆』
くまっちの指摘どおり、それは人だったのですーーー
どちらかといえば、この手の廃墟系探索で『他人』にはあまり出会いたくないのが本音。
・・・ぶっちゃけ怪しいしねw
お兄ちゃんも『ほんとは1人で探索するのがいいんだよなあ~』と、
夕実っちや首塚先輩が聞いたら発狂しそうなこと、いつだったかボソっと言ってたっけw
ま、問題は出会った人がどんな人かで事情も変わってくると思うんだけど、
※例えば~
①登山者 ②同業? ③地元の人 ④浮浪者 ⑤犯罪者とか^^
ーーー私は脳内で、④と⑤は特にやめてー!らめー!と叫んでましたですぜ^^;
するとーーー
『おや、どうも^^ えっと・・・おねえさん達、どうしたのこんなとこに?』
と、向こうから先制攻撃されちゃったっす。
・・・正解は③地元の人だったのです。
ここで再び脳内モードに突入です私。
しかも瞬時に返す言葉を導き出さないと、めちゃ怪しまれそうっすよ^^;
ぐるぐるぐるぐると色々な言い訳チックな言葉が駆け巡る。
ぴ、ぴ、ぴ、ポーン☆
ここでお兄ちゃんのレポートを過去に読んでいたことで、ひとつのキーワードが浮上してくれたのです。
『えっとですね、この近くに十二社神社と言う神社があるって聞きましたので・・・それで^^;』
十二社神社。
この地域にある社のネーミングだったはず。
・・・『廃墟を見に来ました☆』だなんてあからさまに言えない(いいづらい)もんねw
『ははあ~十二社神社かい。興味があるの?どこで聞いたの?』
『いや・・・えっとネットで検索して興味があったので・・・テヘペロ☆』
『はあ~インターネットかい^^ 昔はね~お祭りとかあってねえ、
ああそうそう、その時の御神輿がダム下の資料館に保存されてるんだけど知ってるかい?
一度行った方がいいよ~^^』
微妙に怪しまれず、かつ、会話も少し噛み合ってない感じでオジサマが話をどんどん進めてくれる。
どうやら私たちを本当に十二社神社目的で訪れた観光客だと思ってくれたみたいっす^^;
ゴメンネ、オジサマん^^;
『十二社神社か、そうかそうか』と、
オジサマは、いつのまにか『こっちだよ。足元には気をつけて』と、私たちを先導してくれたのでした。
・・・ほんと言葉の成り行き上とは言え、いつのまにか親切に道案内までしてくれたオジサマには申し訳ない気持ちで一杯でした。
苔むした、道だったんだなあ~と思わせる脇石と、落ち葉の絨毯を踏みしめながらも私たちは地元のオジサマに導かれて、
奥へ奥へと向う。
『ここからもう少し道なりに行けば右手に神社があるよ^^ じゃあね』と、
もうゴールであろうかというところまで案内してくれたオジサマは、再び引き返していったのです。
私とくまっちは『ありがとうございました』と何度も頭を下げてそれを見送った。
『まさか道案内をしてくれるとは・・・感謝の極みですな女帝。キリリ☆』
『私はむしろハートが痛いっすよ^^;』
---素直に岳集落跡を目指してるんですと言えなかった自分に、オジサマの親切が突き刺さる。
オジサマと分かれてすぐ、
目の前の木々の間に何かを私たちは見つける。
それは決して自然のものではない何か。
それは小さな小さな廃集落と神社だったのですーーーー
※ここまで読んでいただきありがとうございました^^
今回、廃村さーくる始まって以来の初めての地元の方との遭遇でしたですよ~^^
ここでもう一度文章上ではなく言わせてください。
オジサマありがとうございました☆
実はこの物語、再び地元の方とのお話が最後に出てくる予定です^^
ネクスト、メインディッシュ☆
この記事へのコメント
僕も一緒に歩いているような感覚
続きが超楽しみ
疲れているからかな。^^;
くまちゃん 色白だわ。w
うぉー、地元の人親切でしたね。
それにしても、廃屋で人に会うとはビックリでしたね。
奥多摩の有名なトコは残骸が少ししかなかったなぁ。
山の中で人に会いたくないですね~
数年前までクワガタ採りやってたんで道無き山でバッタリは困っちゃったな~
マジで焦りますね (^^;
足利のハイキングコース(のはずの山)を登っている時に、何度も登山者の方が道を教えてくださいました(=^・^=)
「なんて親切な人たちだろう」と感動していましたが、今考えるとあまりにも軽装な私達を心配してくださったのかも・・・です^^;
ちょっとドキドキしちゃいますねぇ^^;
でも、優しいオジサマで良かったです^^
相手がデカだったら・・・明らかに怪しまれるね~!
今後は1つ言い訳を考えておかなきゃですね^m^
なんかスゴスぐるww
ブログのお引越しをしました。
これからはnice! のお付き合いはできませんが
良かったら、遊びに来てくださいね(*゚▽゚)ノ
廃墟・・・こういうところで人に会っても
逃げ足だけは速いので、大丈夫です(なにがw
同じIDなのに(・_・;)
くま子さんのとこでも同じ現象が・・・
廃村のアレですかね(-_-)ニヤリ
って,ちょっとシュチエーションが違いますね(笑)
でも,優しい方でよかったですね.
世の中変な方も多いので・・・
最近体験してないけど^^;
私は大丈夫だったんですが、今回は近隣の住宅のガラスも割れたとかで、爆発の大きさを物語っていました。